皮下脂肪が減らないミートテック野郎のブログ

思いついたことを整理してます。

今年は何が変化するのか

あけましておめでとうございます。

 

随分と更新をさぼっているうちに年が明けてしまいました。今年はもうちょっと定期的に上げていければなと思っています。そもそもが思考の整理と文章を書く訓練と思ってやっているわけですから、やらない方が問題なんですよね。

 

さて、昨年はトランプ旋風から政治方面がメチャクチャになり、ネット通販と物流業者が話題を攫いました。しかしながらああいったお昼のワイドショーに出る様な話というのはヒタヒタと来る変化はあまり反映しません。「既に起きてしまったことを大げさに(あるいは間違って)伝える」のが彼らのコンテンツです。

 

ビジネス界隈のニュースを回覧していると、やはりIoTとAIがずっと話題になっています。しかしながら、技術者でなければなかなかその変化がどうドラスティックなものになるのかは想像しにくいものです。私もそうです。

 

両方とも専門どころかアウトサイダーでありますが、敢えて「利用する側」としてどう思うかを整理したいと思います。

端的に言えばIoTとはモノがネットにつながることによってデータをフィードバックしてくる構成のことを指しています。AIは特定のロジックとデータを大量にブチ込んで、独自の判断を下すプログラムのことを指します。

 

IoTについては個人的に、社会に及ぼす影響としてはやや懐疑的に考えています。というのは、IoTの真骨頂はその豊富なデータにあるわけですが、かつてビッグデータがそうであったように、「何の目的で、どういうデータを、どこから、どれだけ取るか」という最初の建て付けが重要なのであって、IoTを使ってるから偉いとかそういう話ではありません。

ビッグデータも話題になったものの大きく報道されてこないのは、その立て付けと分析の結果はかなり地道に繰り返していかないと見るべきものが見えてこないからではないかと思っています。単にスマホとエアコンをつなげたところで意味は無いのです。私はセンシングの分野で、ややこしい配線をしなくても、工場の生産ラインや交通状況のデータが取れたりするところが最初に影響を出してくるのではないかと思います。例えば、生産ラインの品質チェック要員が不要になったり、電車の一両ごとの混雑具合が計測出来て渋滞対策が出来たり。いずれにしても最初の目的設計が肝要です。

 

AIはご存じ将棋や囲碁の世界で有名になりましたが、あれに代表されるように、「繰り返し作業(判断)」についてはデータを大量に流し込めばめっぽう強いのがAIです。当然のことながらこちらもAIに合うものと合わないものがあります。銀行窓口業務なんかはAIにとってかわられるとか言われてますが、本当でしょうか?AIにする前にネットで決済してほしいものです。

私はGooglehomeをはじめとするスマートスピーカーが一番影響しそうな気がします。「OKグーグル」で始まるアレです。アレの何が怖いかというと、人々はスマホを手に入れることによって、PCで閲覧することが無くなり、どこでも情報に接することができるようになったわけですが、スマートスピーカーの誕生により、人々は検索をしなくなります。つまり「検索結果1位のものしか」聞かなくなります。従ってSEOという概念が多分死にます。検索することが無くなるのですから、クックパッド食べログ、キュレーションメディア、この辺は大きな変化を迫られると思います。検索されるようにする広告というものも存在価値を失います。

これはエライことです。人々がAIのサポートを受けることによって、企業側から人に接触する世界が一変します。人同士はしばらくSNSが続きそうです。いや、考えると今まで苦戦してた側(中小企業など)からすると逆転のチャンスかもしれません。いやー、ワクワクしますね。

 

また何か気づいたらこの方面エントリを上げたいと思います。